小児歯科
いきなりですが、
「むし歯治療」好きですか?
「大好きです!」
・・・そんな方は
まずいないですよね。
大人でもなるべくなら避けて通りたいむし歯治療ですので、小さいお子さんなら、大人以上に嫌なものだと思います。子供の時に治療で感じた恐怖感が、大人になっても脳裏に焼き付いているとおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。子供の時の歯医者に対する「痛い」「こわい」というイメージはずっと頭から離れないのです。
逆に言うと、子供の時に歯医者に対して「痛くない」「楽しいところ」という良いイメージを持ってもらうということがいかに大切か、ということがわかります。
歯医者が楽しいところというのも変な話ですが、キッカケは何でもいいのです。
「絵本がたくさん置いてある」
「先生が優しい」
「スタッフの人が抱っこしてくれる」
「シールをもらえる」
これらのキッカケで歯医者に対して良いイメージを持ってもらったら、あとは当院スタッフが丁寧な治療・対応で、お子さんに恐怖心を植え付けないように治療にあたります。治療で心がけていることは以下の2つです。
① できるだけ痛みのないむし歯治療を行う。
② むし歯を作らないお口の環境づくりのお手伝いをする。
① できるだけ痛みのないむし歯治療を行う。
② むし歯を作らないお口の環境づくりのお手伝いをする。
小さいお子さんが泣いて治療を嫌がるのは、これから何をされるかわからない恐怖感や、注射麻酔やむし歯を削る時の痛みが原因です。
当院では、いきなり抑えつけてむし歯治療をするのではなく、治療器具を見せて触ってもらったり、これから何をするのかを模型やイラストで説明して、お子さん自身が納得してから治療を始めるようにしています。
当然ですが、1回目の治療で大きく口を開けてむし歯治療ができることは、実際多くありません。まずは、お口の中に道具を入れる練習をしたり、歯みがきで少しずつ慣れてもらい、歯医者に対して「痛くない」「楽しいところ」というイメージを持ってもらってから、ようやくむし歯治療ができるようになるお子さんも多いです。
無理に体を抑えつけて治療をしても、その時は穴が埋まっていいかもしれませんが、お子さんは治療に対する恐怖感をずっと持ち続けることになります。治療時間が長くなったり、治療回数が多くなることでご家族の方のご負担も増えますが、お子さんの気持ちを理解していただき、あせらずじっくりと時間をかけて治療をしていくことがとても大切なのです。